エピソードで覚えるキャリア理論家③ギンズバーグ

キャリアにかかわる理論家

理論家③としてギンズバーグを紹介します。

発達理論


少年期から老年期までをいくつかの期に分けて区分するパターンですね。職業選択をするまでに本人に仕事観が変わっていくということを説明する理論ということになります。
ギンズバーグらの主張は以下の3つに集約されますね。そしていずれの主張ものちに修正されます。うん、柔軟なのは良いことだ。

当初主張 修正された主張
①職業選択は一般に10年以上もかかる発達的プロセスである 生涯を通して行われる
②そのプロセスが不可逆的である
後戻り可能であるが、時間や経費などの損失を受ける
③そのプロセスは個人の欲求と現実の妥協 そのプロセスは個人の欲求と現実の最適化の過程

①の当初主張については、まあ発達理論がそう書いてある(10年間を3期に区分している)という意味では当然ですよね。小学生から大学入るまでに職業選択をしている(その後は職業選択しない?)、て日本の標準的な終身雇用制度ですか?という印象ですが、本人たちもそれに気づいたのかそりゃ生涯通じて悩むよね、と置き換えます。
当然それにつられて②も妥当な修正がされるわけです。就職した後職業選択間違えた~と思えば転職しますよね。その時資格勉強したり年収下がったり、ということは起きうるわけです。
③の当初主張はある意味わかるのですが(子供のころの無邪気には戻れない)、最適化って何だ?て感じです。自由に転職できるかと言ったらそうではなく当然何らかの制約はあるわけで、誰しもが最適化に向かっていけるとは限らないと思うのですが。。。

ギンズバーグの略歴


略歴の方も見ていきましょう。
私の手元資料には「第二次世界大戦では8人の大統領のアドバイザーを務めた」とあるのですが、アメリカの話だよな、大戦中の大統領ってルーズベルト、とトルーマンくらい、2人しかいないぞ?とよくわかりません。またギンズバーグの書籍など入手出来たら、この辺り詳述していきたいと思います。
また、ギンズバーグの唱えた職業的発達理論はスーパーに影響を与えていると言われていますが、上記の通り理論を修正しているので、ギンズバーグもまたスーパーの影響を受けているのではと思います。キャリアコンサルタントの試験勉強的には「言うこと変えるなよ…」と思うかもしれませんが誤りは正すというのは人間として素晴らしいと思いませんか?

沢山の情報を覚えていこうとする際に、情報を限定して試験に出そうな情報だけに絞って覚えるのが試験勉強です。それで覚えられる人には本サイトは向きません。本サイトでは、キャリアコンサルタント試験で出る可能性のある理論家について、できる限りのエピソードを交えながら立体的に理論家について学ぶことによってエピソード記憶として定着しようという考えで理論家を紹介いたします。主要な理論家に絞って紹介しますので、エピソード薄めの方も頑張って紹介していきます。
キャリアコンサルタント資格を取得して思うのは、あまり理論家に立ち返ることはないものの、自身のコンサルティングスタイルはこれはという理論家の考えが色濃く反映される気がします。資格取得しておしまい、ではなく自分の力・能力にしていきたい方は、このように重層的に理論家への理解を深めても良いのではないでしょうか。

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