理論家④としてハヴィガーストを紹介します。
発達理論
ギンズバーグは3段階で、ハヴィガーストは6段階。それだけ覚えていた時が私にもありました。というかほぼそれだけの知識で試験を受けてました。
ポイントとしてはギンズバーグは「職業的発達」を3段階に分けていたのですが、ハヴィガーストは「人生の発達段階」を6段階に分けている、ということになります。仕事だけ、から人生に理論が発展(範囲が拡大)したわけですね。人間の発達は身体、精神面での成熟(衰退)と社会からの影響により左右されると説きました。それはそうですね。ただ、30までに結婚、出産とか、現代人から見ると「何決めつけてるんだよ」と言いたい人もいるかもしれません。本来もっと人によって人生の段階の進み方は違う筈です。
ハヴィガーストがこのような段階的発達理論を示したことで、後進の研究者がそれを更に昇華させていくことになるのではないのかなと感じています。
ハヴィガーストの略歴
ハヴィガーストはもともと物理化学に就いていた方ですが、そこから理科教育を経て、人生に渡っての発達・教育に目を向けたという経歴の持ち主。同じことを子供に教えるのと大人に教えるのではとらえ方が違うことに気が付いた、ということでしょうか。
1945年に教授に就任ということですが、アメリカも戦時中の筈ですが、誰もがひもじい思いをしたという日本とはえらい違いですね。当時、国としての余裕度が違うなと感じます。

沢山の情報を覚えていこうとする際に、情報を限定して試験に出そうな情報だけに絞って覚えるのが試験勉強です。それで覚えられる人には本サイトは向きません。本サイトでは、キャリアコンサルタント試験で出る可能性のある理論家について、できる限りのエピソードを交えながら立体的に理論家について学ぶことによってエピソード記憶として定着しようという考えで理論家を紹介いたします。主要な理論家に絞って紹介しますので、エピソード薄めの方も頑張って紹介していきます。
キャリアコンサルタント資格を取得して思うのは、あまり理論家に立ち返ることはないものの、自身のコンサルティングスタイルはこれはという理論家の考えが色濃く反映される気がします。資格取得しておしまい、ではなく自分の力・能力にしていきたい方は、このように重層的に理論家への理解を深めても良いのではないでしょうか。
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